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多文化共生・社会教育・まちづくり 2021〜現在

多言語コミュニケーションツール「COMIGRAM」

ことばが通じなくても「伝わる」をつくる、指さしで使える多言語ツール。

ベトナム人技能実習生をはじめとする外国人住民と、日本人の間にあるコミュニケーションの壁をなくすために開発した多言語交流ツールです。「COMIC(マンガ)」「COMMUNICATION(交流)」「PICTOGRAM(ピクトグラム)」を掛け合わせて命名しました。私自身が沖永良部島への移住のきっかけにもなった事業になります。

開発の背景と法人設立への広がり

開発のきっかけは、私が2020年1月に、沖永良部島で外国人実習生と島民の交流会に参加したことでした。過去に失踪などが起こった背景のひとつに言葉の壁という課題を感じ、まずはイラストと実習用語を組み合わせたTシャツ「GINO-T(ギノティ)」の構想からスタートしました。

クラウドファンディング(READYFOR)で資金調達を実施し、鹿児島県の「地域課題解決型起業支援事業」に採択されたことで、現在の法人(合同会社オトナキ)を設立する直接的な契機となりました。なお、イラストはベトナム時代の繋がりから、友人でもある、ベトナム人漫画家のDương Minh Đức(ドゥン・ミン・ドゥック)氏が手掛けています。

対応言語と活用シーン

農業、建設業、介護、小売、防災・避難、買い物関連など、生活や仕事に密着した262種類の用語を網羅しています。日本語とベトナム語をはじめ、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、タガログ語、インドネシア語など17言語以上に対応し、数千パターンの組み合わせを専用サイトで無料公開しています。

実用的な長文翻訳はスマートフォンのアプリに任せ、COMIGRAMは「そこに貼ってある」「着ている」ことで、相手への歩み寄りやコミュニケーションのきっかけ(交流の意思表示)を生み出すことを目的としています。

実際の導入事例

これまでに、自治体国際化協会(CLAIR)の「多文化共生ツールライブラリー」への掲載や、介護専門誌『月刊ケアマネジメント』での紹介など、外国人材を受け入れる様々な現場で活用されています。ベトナム・ハノイの送り出し機関の教室一面にポスターとして掲示いただいた事例もあります。業種と言語を絞って100個のイラスト&用語を印刷したシートは、企業や学校法人などにお買い上げいただいています。

また、Tシャツやパーカー、エコバッグなどにプリントした展開も行っています。佐賀県の認定NPO法人「地球市民の会」との連携では、ウクライナからの避難民向けに、歓迎の意思を伝えるためにウクライナ語版のCOMIGRAMのパーカーを制作するなど、国や特定の分野を越えた広がりを見せています。

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